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生活感との戦いについて

リアルト付近は常に混雑する場所なので、ちょっと買い物に出るにしても人込みが億劫である。仮住まいとはいえヴェネツィアに起居するものとしては、やはり快適な裏道を開拓すべきであろうということで、数日前からローマ広場方面に用事がある場合はカナル・…

ネズミの教えについて

世界で最も尊敬すべきネズミ、グリクレル女史が川上弘美『七夜物語』において非常に大事な教えを示してくれている。新聞連載の時に読んだきりなので物語のどの辺だったかは忘れたが、彼女が主人公の子供達に「洗ってから水を拭き取って食器棚に収めるまでが…

ユートピア人の恐怖について

ヴェネツィアの街中にはところどころ、柔らかいボールのような玩具を地面に置いたマットの上にペタペタとたたきつけて観光客(の子供)の気を引いている人々が居る。彼らは大概黒人なのだが、S. Lio教会の辺りにいたある物売りの前を少し通り過ぎたところで…

生粋のヴェネツィアーノについて

こちらへ来てすぐのある日のこと、アパルタメントの管理を任されているという人より電話があり、部屋へ来てもらっていろいろ説明を受ける。相手は当然イタリア語(たまに英語)なのだが、ちゃんと全部理解できたのかどうか。 その後、警察に届けを出す必要が…

世界遺産の隙間について

私のアパルタメントであるが、どういうわけかヴェネツィアの観光地として有名なリアルト橋から徒歩で三十秒ほどのところに位置している。だからといって開け放していても観光客の声でうるさいということはなく(後述するが隣人はたまにうるさい)、総じて快…

アドリア海の波長について

ヴェネツィアに来て、もう三週間以上が過ぎた。 イタリアの大学やら役所やらの手続き・認可は、当然のごとくイタリアの時間の流れに乗って進む。スローフード運動の発祥地、イタリアには効率化・高速化を尊ぶ考え方は存在しない。というより、どんなに頑張っ…